伊能忠敬・渋沢栄一に学ぼう!
こんにちは、Shinです。
昨今はテクノロジーの進歩で、日々新しいものや技術が生まれています。しかし、江戸時代や明治時代などからも私たちが学べることは多くあると思います。そのような理由で、古今東西の偉人から何かよい知恵やアイデアを拝借させていただこうなどと考えた次第です。
今回の主な内容としましては、伊能忠敬や渋沢栄一から「商売」とは何か?ということについて、「利他」が大切なのではないか、ということです。
千葉県ゆかりの人物である伊能忠敬は測量によって日本の正確な地図を作ったことで有名ですが、前半生は家業として「商売」を営みました。
伊能家の家業(商売)を17歳で継いだ忠敬は自身の出生の地である佐原村のために奔走しました。 伊能家は酒・醤油造りや貸金業のほか、水運業なども営んでいましたが、それだけでなく佐原の町のために、いろいろと活動しました。
内容は割愛しますが、町の中で異なる地域同士のトラブル解消のために奔走したり、町で営む河岸運送事業を引き受けたり、また、「天明の大飢饉」の時には、地頭所にかけあって、町の年貢の全額免除を願い出たりしました。
「商売」というのはよく「お金儲けをする」というイメージがありますが、伊能忠敬の、(例えば前述した、)飢饉の時などに町のために奔走した、ということから、「自分のため」ということだけでなく、むしろ「他人のため」にするものなのではないか、ということが感じられます。
話は変わりますが、同じ江戸時代を生きた「渋沢栄一」も同じことを言っていました。渋沢栄一は『論語と算盤』という本を書いたわけですが、この本は「算盤(そろばん)」すなわち商売や経済、私利ということだけでなく「論語」=倫理(=信用)つまりは道徳や公益も同時に考えなければならない、ということを言っていました。渋沢栄一は、「日本という国を強く繁栄した国にする」という志(こころざし)を立てました。
それは、明治初期に日本が植民地にされるかもしれない、という危機感もあったのでしょう。そして渋沢栄一が考えた「日本を強く繁栄した国にする」には一部の人に富が集中するのではなく、「みなでヒト・モノ・カネ・知恵を持ち寄って事業を行い、その成果をみなで分かち合い、みなで豊かになる」ということだったのです。
(守屋淳著『100分de名著「渋沢栄一論語と算盤」』(NHK出版)より)
つまりこちらも商売というのは利他的なものであるということなのだと思います。
これらのことから、商売というのは、「まず誰かのためにする」ということを学ぶことができます。現代でも「商売やビジネス」=「お金儲け」という意味に捉えられがちですが、伊能忠敬や渋沢栄一の精神をもう一度思い出すことも大切ではないでしょうか。最近は起業ブーム?で、何かを自分で始める方も多いと思いますが、今一度彼らを見習うべきでは、と思います。
内容は以上です。お読みくださりありがとうございました。
(参考)
Wikipedia伊能忠敬のページ
https://ja.wikipedia.org/wiki/伊能忠敬
